開戦の定義 2014 12 21

 アメリカの基幹産業である映画会社がサイバー攻撃を受けたことに関して、
オバマ大統領は、「相応の対応を取る」と警告しました。
 昔だったら、開戦は、
戦艦の大砲で始まりましたが、
その後、ミサイル発射になり、
最近は、サイバー攻撃が「開戦」の定義になったと思います。
 数年前、オバマ政権の高官が、
「アメリカの生活基盤がサイバー攻撃を受けたら、
核攻撃で反撃する」と言っていました。
 これを読んで、大げさだと思った人は、現代社会を知らないのです。
我々は、コンピューターの上で生活をしている。
現代においては、そういう状態になってしまいました。
 電力も、水道も、ガスもコンピューターが制御しているのです。
最高値を更新しているウォール街も、
コンピューターが築いた「砂上の楼閣」です。
 そういうわけで、空母がミサイル攻撃を受けて撃沈されるよりも、
アメリカ全土の基盤コンピューターがダウンする方が、
はるかにダメージが大きいものとなります。
 だから、「サイバー攻撃を受けたら、
核攻撃で反撃する」と言う理由があるのです。
 もちろん、サイバー攻撃を開戦とするには、異論があります。
ただし、原子力発電所がミサイル攻撃を受けた時は、
相手国が核戦争を始めたとみなし、直ちに反撃するのは、異論がないでしょう。
 ところで、今回の事態を受けて、
アメリカ軍の「サイバー軍」が動くと思いますが、
日本の自衛隊は、どうするのでしょうか。
現代の戦争は、コンピューターから始まる。
それを忘れていませんか。






































































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